1・カワイ株の優れた効果

 ヒト健常者の腸内細菌からいかにして、エンテロコッカス・フェカリス・カワイ株(旧ストレプトコッカス)(以下カワイ株と略す)が発見されたかについては詳しく後述してある。
最近コレステロールと中性脂肪を顕著に低下させる腸内細菌として、世界で初めて発見されたカワイ株は、その後の研究で三大成人病のみならず、他の色々の病気の治療に効果のあることが臨床的に明らかになってきつつある。しかし今回は、前述の8項目についてだけ述べる事にする。


アイデア

 特に最初に述べておきたいのは、私の基本的なアイデアである。私のカワイ株は全て死菌体であり、生菌ではない。
生菌体はヒトの腸管に入って胃(胃酸)で50%〜70%死んでしまう。そして生き残った菌体は僅か13mの腸管を通過するだけなのである。だから、整腸剤にしか過ぎなかったのである。
死菌体は物質であるので、全ての毛細血管やリンパ球などから吸収され、血管を通してヒトの体の隅々まで浸透して行く。毛細血管の長さは約10万km(地球2周半)である。だからこそ、カワイ株が種々病気に対して顕著な治療や予防・効果のあることが判明してきたのである。医科学の進歩は一面目覚しく、今迄吸収されないと言われていた大きな分子量の物質も、吸収されることが判って来ている。しかし、半面病因論はなかなか解決されていないのが現状である。

 

 

 

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