32〜74才の男性、及び50〜74才の女性の高脂血症患者に、カワイ株死菌体粉末のみ或はカワイ株と他の高脂血治療剤との併用効果を試みたところ、右図12に示す如く投与前458mg/dlのコレステロール値のあった患者が3週間で196mg/dlのコレステロール値に低下し、実に57,2%の低下率であった。又、全患者の低下率は15%以上であり、全患者に悪玉コレステロールのLDLの低下が見られた。又、22名中、18名の患者に善玉コレステロールの上昇が見られた。
一方、中性脂肪の減少は図13に示すごとく最大で45%を超えていた。このようにカワイ株は単独のみならず、他の高脂血症治療剤との併用においても、高脂血症患者のコレステロール及び、中性脂肪を著しく低下させることがわかった。
尚、この臨床テストにおいてもカワイ株のみで、高脂血症患者の血清コレステロール及び中性脂肪を著しく低下させることは証明されており、他の薬との併用は必要ない。(何故ならば、薬には必ず副作用があるがカワイ株は全く安全であることが証明されているからである。後述)
ここで皆さんに注目して頂きたいのは、この全臨床実験に試用されたカワイ株死菌体粉末は全て60mgが毎日経口投与されただけである。乳酸球菌、カワイ株死菌体粉末は高脂血症患者の血清コレステロール及び中性脂肪(トリグリセライド)を著しく低下させることが証明されたのである。
カワイ株死菌体粉末は極めて安全であることが証明されているので、(後述)カワイ株を毎日飲み続けることによって動脈硬化の予防が完全に可能になったのである。
我々は、カワイ株菌体成分を分離精製したところコレステロールを低下させる物質が分子量30,000の蛋白質であり、中性脂肪を低下させる物質が分子量14,000の多糖体であることを解明している。
この事はこれまでの乳酸菌の研究において科学的根拠もなく、「乳酸菌は生きている事が必要」であるがごとく言われてきたが、我々は実験により乳酸菌は生きている事は全く必要ではなく、菌体成分の中に蛋白や多糖体の活性物質が存在している事を科学的に証明した。この結果は第16回日本動脈硬化学会総会のシンポジウムにおいて認められている。
さらに当時、日本動脈硬化学会会長、日本医師会副会長の大島研三先生も私の著書の序文で認めてくださっている。
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