1・カワイ株の優れた効果  

遺伝型高脂血症患者へのカワイ株死菌体粉末の経口投与効果

 遺伝型の高脂血症患者に対してはどの様な投与効果があるかを試してみました。
 遺伝型Ubタイプの高脂血症患者にカワイ株死菌体粉末を連続投与しました。投与後2週間で、380mg/dlから360mg/dlと20mg/dlも血清コレステロールは低下し、次いで4週間目では、320mg/dlに低下し実測60mg/dlの低下を示し6週間目では約310mg/dlに低下し、約70mg/dlの実測低下を示しました。さらに長期投与を続け75週間目では280mg/dlに低下しほぼ正常値に近い値に達しました。
 遺伝型Ubタイプの高脂血症患者にもこの低下効果のあった事は、驚くべき事でした。一方、この遺伝型高脂血症患者の糞便中のエンテロ・コッカスの数は、当初103と極端に少なかったが、カワイ株死菌体粉末投与により、血清コレステロールが低下すると共に106〜107.5と正常値に達しました。この事は、図10に示す如くカワイ株死菌体粉末が腸管内の乳酸球菌エンテロコッカスの数を正常に戻している事を示しています。


図10

遺伝型Ubタイプ高脂血症患者にカワイ株死菌体粉末を連続経口投与した時のコレステロール減少と糞便エンテロコッカスの推移

 一方、この遺伝型高脂血症患者の血清トリグリセライド値はどうでしょうか。
図11に示す如くカワイ株死菌体粉末を連続投与しはじめてから8週間で正常値に入り63週、67週、71週とずっと正常値を維持し続けました。血清トリグリセライド値は、食事により変動を受けやすいにも関わらず、この様に正常値を保った事は驚きです。この様にカワイ株死菌体粉末は遺伝型Ubタイプ、高脂血症患者の血清コレステロールと血清トリグリセライドの低下に著しい効果のあることがわかりました。


図11

遺伝型Ubタイプ高脂血症患者にカワイ株死菌体粉末を連続経口投与した時のトリグリセライド値の変動



 

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