すでにラットやウサギを用いた実験で、カワイ株死菌体粉末が高脂血症を速やかに改善するとともに、動脈硬化を治癒させることを述べたが、カワイ株死菌体粉末を常時投与することにより、高脂血症や動脈硬化を予防しうると考えられる。
そこでウサギ(ニュージーランドホワイト、雄)を用い、予防的効果を検討した。
コレステロール0.2%を含む飼料では18週間飼育した。
(これは人で云えば毎日ステーキを一枚食べたと思っていただけば良い)
図23に示すが如く、カワイ株死菌体粉末を投与していないウサギでは、4週目〜8週目にかけて血清コレステロール値は1,000〜1,500mg/dlに達し、高値を維持した。(図23緑線)
一方、カワイ株死菌体粉末を1日120mgを経口投与したウサギでは、血清コレステロール値の上昇は300mg/dlと低く抑えられていた。(図23青線)このコレステロール値の抑制作用は、カワイ株死菌体粉末の投与量に依存して作用が強くなる。(図24)
すなわち投与量を増やすと、コレステロール抑制作用も強くなる。
しかし、HDLコレステロール値に大きな変動がないので、悪玉コレステロールLDLを抑制していると考えられる。(図25)
又、図26に示す如く、血清トリグリセライドもカワイ株死菌体粉末を投与しない群では200〜300mg/dlと正常値の5倍以上も上昇したのに対し、投与群では上昇はきわめて微量であった。
この事は、少し油っこい肉や、天ぷら、などを食べていてもカワイ株死菌体粉末を飲んでいれば、安心して動脈硬化の予防が出来ると云うことである。
実験開始後20週目にウサギを解剖し、下行大動脈壁を観察するとカワイ株死菌体粉末を投与しないウサギでは、白い脂質の沈着が著しく動脈硬化になっていたが、投与ウサギでは脂質の沈着は見られなかった。
以上のように、カワイ株死菌体粉末は高脂血症ならびに、動脈硬化の予防に極めて有効であることが判った。
このことはカワイ株死菌体粉末を飲み続けることが、成人病予防の全てに役立つことを意味している。 |