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ヒトの腸管に約300種100兆も存在する腸内細菌を、健全に維持することは、人の健康にとって重要なことである。（後述）中でも、ヒトの腸内に常在する代表的有用菌で乳酸菌の維持、増殖は整腸作用のみならず、あらゆる病気に抵抗する為に必要である。（恒常性の維持）
そこで我々は、典型的な腸内細菌由来の乳酸菌（ラクトバチラスとビフィドバクテリウム）と乳酸球菌（エンテロコッカス）に対する、カワイ株死菌体粉末の増殖効果をテストした。
図20に示す如く、ビフィドバクテリウム・アドレッセンティス（B.アドレッセンティス）ラクトバチラス・アシドフィラス（L.アシドフィラス）の乳酸菌が、カワイ株死菌体粉末の5mg/mlの投与によって、B.アドレッセンティスでは100倍、L.アシドフィラスでは10000倍も増殖し、エンテロコッカス・フェカリス（E・フェカリス）では1mg/mlの投与で、150倍にも増殖していることが判った。
この事は、カワイ株の死菌体粉末がいかに乳酸菌及び、乳酸球菌を莫大な数に増殖させて、腸内細菌の維持に役立っているのかの証明であり、この事は後述する。このように整腸作用のみでなく、ヒトの健康に重大な役割を果たしているのである。
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